【
君に優しくする理由 】
[物語] お銀 |
| 【1本編 】 | |
| 人間は嫌いだった。 川をすぐ汚す。片付けようともしない。 ある日子供が川に落ちた。人間の女の子。 川の流れは急でとても子供が岸まで泳げる状況ではない。 私はとっさにその子供を助けた。理由はわからない。身体が勝手に動いた。 この子のお母さんが泣いている。「千尋!千尋!」って。 でももう大丈夫。この子は助かる。 岸に着いた。お母さんは人を呼びに行ったのかこの川にはいない。 「ううん・・・」 この子の目が覚めてしまった。私の姿も見られた。 「あ・・・」 きっと今まで見てきた人間のように「きゃーー」とか「化け物!」とかいうに違いない。 しかしこの子は意外な言葉を言う。 「あなたが助けてくれたの?」 予想に反した答え。凄くビックリした。 「ありがとう」 今までどの人間にも言ってもらえなかった言葉。凄く嬉しい。 決めた。私は君を守る。何があっても君の味方につく。 それからいくつか時が流れ、君はこの世界に来た。 湯屋で君はこう聞いた。 「ハクは何で私に優しくしてくれるの?」 私はこう答える。 「秘密」 いつか昔話でもする様に話そう。その理由を。 私が君に優しくする理由を。 |
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| 【2おまけ】 | |
| 「う〜ん・・・・」 秘密?秘密なのかぁ・・・・(妙に納得)でも気になるなあ・・・。 「あ!そうか!」 「何?千尋?」 もしかすると・・・。 「ハクは私が昔助けた白蛇(かもしれない)なのね!」 千尋の言ってることは思い付きに近い。 「・・・・似たようなものかな」 「やったー!当たりに近いのねv」 ―――本当は私が助けたんだけどなあ・・・。 「やったー!」 ―――ま、いいか。 湯屋は今日もにぎやかだった。 |
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