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  Merry X‘mas!

  雪がさんさん降るホワイトクリスマス。
  窓からこぼれる灯り、家族みんなそろっての食卓・・・
  我らがヒロイン「千尋」も、きっと暖かい家族愛に包まれていたものと思います。

  さてさて、世の中には暖か〜いX`masを過ごせない人も、まま有ります。 
  では今宵は、そのようななかから生まれた、泣かせのいい曲が作られた経緯をお聞き下さい。
 
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  とあるアメリカの田舎街、
  2人のヒッピーが野宿を余儀なくされ、街外れの小屋にたどり着き
  暖をとる為のかまどの火を点けたところ・・・

  「ちっ、今日もさえねぇよな〜」
  「ああ・・・凍るぜ、まあ、このかまどがあって良かったよ」
  「あの店主、いくら客入りが少ねぇって、こんなはした金じゃホテル代にもなんねぇ」
 
  と・・・表のほうが騒がしい
  どうやら小屋に灯りが付いてるのを見とがめて、なかに入ってくる様子。
  ドタン、バタンとあちこちにぶつかり、クダまいている。どうも酔っているらしい。

  「な〜だ、おっさんか、びっくりしたぜ!」
  「おっさん、あの店でも、ずいぶんご機嫌だったじゃないか、まだ帰んねぇのかい?」
  「帰んねぇのかいって、ここは俺んちだぜ・・・」
 
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  とまあ、3名での洒落のないクリスマスイブ。
  酔っ払い老人、いったん高いびきで寝入ったが、ふたりのギターの音に目を覚まし、
  また酒を呷りながら

  「近頃の歌ってぇのは、ちっともつまんねぇな・・・」
  「よお、おニイちゃんたち・・・ もっといい曲はねぇのかよ」
  「・・・・・ そのいい曲ってのを、作ってる途中だよ」
 
  とは言いながらも、作曲中のメロディーに酔い加減もご機嫌な様子。
  時折、旋律にあわせて首を振りながら 

  「良い曲だよ、でもなんかつまんねぇな」
  「ぜんぜん、つまんねぇ・・・」

  酔っ払いのからみに、仕方なく話しをあわせ

  「おっさん、小屋に住んで永いのかい?」
  「うんにぁ、ここで寝るの二度目だ」
  「えっ、じゃどこに住んでんだぁ」  
  「炭坑宿だよ、おめえらと同じ流れもんさ」

  「へぇ、郷はどこだい?」
  「ウエストバージニアさ・・・、それりゃおめえ、いいところだぜ!」
  「♪そりゃもう天国みたいなとこだぜ、♪ウエストバージニア・・・ てか?」
  「おめえら知らねぇだろうが、景色はよくてよぉ」
  「蒼く澄んだ岳きの山や、きれいな水のシェナンド河ってのが、懐かしいぜ」
  「ほいほい、♪ブルーリッジマウンテン、♪シェナンドリバー っていいね〜」
  「かわいい彼女とか、いたのかい?」
  「そりゃもう、おめぇ・・・・」

 
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  「おい、おきろよ!」
  「う〜ん、まだ眠むてぇよ・・・」
  「どうしたんだ、夕べはひとりで酔っ払っちまって!」
  「あったまるつもりの酒が、ついつい飲みすぎちまったな」 

  「・・・ん、おっさんは?」
  「だれだぁ、おっさんって?」
  「なに言うんだ、ゆうべ一緒に泊まったろ!・・・パブで絡んできた酔っ払いの?」
  「どうしたんだ、そんな人いなかったよ。何いってんだぁ〜」

  「それより、お前、夕べ良い曲歌ってたなあ、今聞かせろよ!」
  「いいよ最高だぜ!その曲、今度やろうぜ!」

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  あの・・・おっさん、サンタさんだったのかな?
  と、まだすっきりしない頭で新曲を歌いながら、ぼうっと思案。

  それから彼らは、持ち歌「カントリーロード」で各地の酒屋で好評、
  鼻にかけた独特の唄い回しでこの曲を歌い、カントリーファンの胸を締め付けるのでした。

  後日、前座を務めたかの有名なジョンデンバーに、この持ち歌をかっさらわれるまでは、
  順調なかせぎ源だったのです。

  今は?・・・といえば、
  また、あのおっさんサンタに出会えないかと、三度目を信じて、炭坑宿のある街を放浪しているとか?
  なんてネ。

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  すみません、最後まで読んだ方。
 以上、私のまったく創作の作り話です・・・が、こういうプレゼントも良いものですね?

  「さんご」

 


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