【
扉のむこう。】
[物語] なつ |
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| 【1 】 | |
| ハルカは中学2年生だった。 しかし、人と接するのが下手なせいかいつまでたっても友達ができなかった。 誰も友達がいないハルカはしだいにいじめられるようになっていった。 その事が原因か、はるかは中一の夏から学校を休みがちになり、 中2になったある日。突然学校を辞めたいと言い出した。 ハルカの両親は慌てた。娘が学校を辞めたいというのだからあたりまえだろう。 悩んだ末に両親ははるかを精神科の病院に入れた。 「・・・。パパもママも何考えてるんだろう。こんな事をしたって私が学校に行くようにはならないのに。」 ここに来てからもう5日になるのか。一回も外に出してくれないから日にち感覚がなくなっちゃたよ。 トイレも部屋にあるし、食事をするのも病室。くる日もくる日も見えるのは病室の白い天井。 「もぉー!こんなとこに五日間も入れられたら頭がおかしくなっちゃいそうよ。」 こんな生活でも一つ楽しみなことがあった。刹那の存在だ。 セツナというのは隣部屋の男の子のこと。 隣部屋と言ってもカーテンで仕切られた向こう側なのだが。 刹那は話を聞くのが上手な子だった。話をするのが苦手なはるかでさえ すぐ友達になることができた。 「刹那ちゃんおそいな・・・。」 いつもこの時間になるとカーテンの下を抜けてここへ来るのに、一昨日のこの時間に来たきり。 どうしたのだろう・・・。こっちから行ってみようかな。でも迷惑じゃないかな。嫌われたのかなぁ とウジウジ考えていた。 ガシャーン! 何かが落ちたような音がカーテンの向こうから聞こえてくる。 ! 刹那ちゃんの部屋からだ!やっぱり何かあったんだ! ハルカは堪らずカーテンを開けた。 「刹那ちゃん!?」 そこにいたのは刹那では無かった。 "え?・・・・。なにこれ・・・ニワトリ・・・?" ニワトリだった。ニワトリが一匹刹那のベットに座っていたのだ。 もう一度そのニワトリをよく見た。ニワトリは、刹那がしていたはずのペンダントをしている "もしかしてこれ・・・刹那ちゃん!?・・・ってそんなわけねーっつ〜の!" 「刹那ちゃん?何処にいるの?冗談はやめてよ!」 刹那は出てこなかった。そのかわり刹那のパジャマがベットの横に落ちていた。 「うそぉ・・・じゃあほんとにこれが刹那ちゃんなのぉ!?」 |
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