【
かぐや王子 】
[物語] さきち |
[はじめに] [1] [2] [3] [4] [5] 【考 察】
| 【1】 | |
| 夏樹はその日の夜、庭の高い木の上に登った。 空の彼方を見つめて何も考えない。。。すごく楽だ。。。神秘に満ちてる。。。 そう思いながら。。。 そっと目を閉じる。。。っとその時だ!! !?何かが叫びながら落ちてくるのが見えた!! 「ドサっ!!!」 一瞬の出来事で、何がおきたのか全くわからない。 何かが木の上に落ちた。それだけはわかった。 そろりそろりとちかずいてみた。。。 っと、、、「頭の上に何かいる!?」 頭上で「ミャ−−−。」と雄たけびが聞こえる。 私は頭上の物をひきずりおろした。 暗がりで目をこらして見る、、、すると!! 「な、、、なにコレ。。。」 それは、ピカチュウのようなウサギのような生き物。。。 「ぎゃああああああああああ!!!!!!うわあああああ!!!」 っとその時だ。向こうに落ちた本体が 「うるっさいわね〜」と言った。 それは、髪の長い平安時代のような服を着た少年であった。 びっくりした!!「あ、、、ああんた、どっから落ちたの。。。?」 すると少年は空わ指差しこう言うのだった。 「空の上の月から。。。月ウサギと一緒に。」・・・・・つずく |
|
| 【2】 | |
| 「は・・・?」 これしか出てこなかった。 しばらくおいて、 少年は話だした。 「僕は『かぐや姫』の血を引いてるの者なの。」 「は・・・?かぐや姫ってあの。。。?」 「って冗談いってんじゃないわよ!!しかもその話し方なんとかなんないの!?あんた男でしょ!?」 「え!女っぽい?女血族の家系だからかな。」 (・・・・・・・女血族?) 「ほんで、、、本当はどっから落ちたのよ?」 「それが〜、月から落っこちちゃったのよ〜・・・で、何か食べさせてちょ-だいな。」 頭をかきながら少年は言った。 (・・・・) 「がつがつがつがつがつがつ・・・・!?」 「・・・!!ガン!!」 夏樹がすさまじい顔で、テ−ブルを叩いた!! 「あんた!!図々しいわよ!ちょっと!聞いてんの!?」 少年はかまわず、「地上のご飯はまあまあってとこね〜おばああちゃあん、おかわり〜。」 「も-!アンタその話し方止めてよ!もっとしゃきっとしなさい!」 「モゴモゴ、さっきからアンタアンタうっさいわね〜僕にはれっきとした名があるのよ。」 「まあ、そうね。。。あたしは雨下夏樹。。。」 「夏樹か。。。いい名ね。僕は、かぐや貴沙瑠(きさる)」 「ふ-ん、い・・・いい名ね(変なの〜)。。。」 「いいの-男の子がいると。わしの若い頃にそっくりじゃわい。もっと食べなはれや。」っと夏樹のおじいちゃん っとその時キサルが、 「では僕は、こういう喋り方をすればいいのじゃな?」 と言った。 「何でそうなるわけ・・・?」 「だって、そこのお方も男じゃろう。」 キサルが指差した先には、おじいちゃんがいた。。。 ・・・・がつがつがつがつ・・・つづく |
|
| 【3】 | |
| 「いってきま−す!」 元気よく夏樹は家を飛び出した。 「お−い、夏樹どこ行くんじゃ?」 「学校よ!学校!!遅れちゃうよ!」 「ガッコウ・・・?」 「じゃ−ね−!!」たったったった・・・ −−−−−学校−−−−−− (先生)「この公式さえ覚えておけばオッケ−よ!ちゃんと写してる?それから・・・・」 「ふ−、それにしても、アイツなんなんだろう。あたしには関係ないけど、でも・・・家帰ったらアイツまだいるかな。」 と、その時だ、教頭がクラスのドアをノックした。 「先生。ちょっといいですか?」 「はい?」 急にクラスじゅうがざわめいた。 先生と教頭が廊下でなにやら話している。 (はい・・・ええ。わかりました。) (では先生よろしくお願いしますよ。。。) 話が終わったようだ。ざわざわ−−− 「・・・・?」 (先生)「じゃ、はいりなさ−い。」 汗がたれた。「まままままさかああああ!!!」 「やっ。」2本指を立てておでこにあてた。 そのまさかだった。キサルだ。 「かぐや貴沙瑠じゃ。」 「かぐや君は外国から来たそうよ。え−−っと、雨下さん?雨下さんの親類だそうじゃない?まだわからない事あると思うから ・・・かぐや君は雨下さんの隣に座りなさい。」 「はいじゃ!」 恥ずかしそうに隣に座った。チ−ンとして座っている。 (ね−、どうやって潜りこんだのよ?) 夏樹がコソコソ話をはじめた。 (今朝じじ様に学校へ行きたいと言ったのじゃ。) (!?でも、今朝言ってなんとかなる事じゃないでしょ?) (でも、何とかなった!) キサルはにっこり笑ってみせた。 「何・・・ソレ・・・」 ・・・・・・・・つづく |
|
| 【4】 | |
| キンコンカンコ−ン 学校の終わりを告げるチャイムが鳴った。 「バイバ−イ」 夏樹が教室を飛び出していった。 「・・・あれ?の−。夏樹はもう帰ってしまったのか?」 キサルが近くにいた女子に聞いた。 「あれ?知らない?あの子なぎなた部に入ってるんだよ。部活行ったんじゃない?」 「そうか。。。」 (部活・・・?) キサルは部活の活動場所へと向かった。 爽やかな風がキサルの長い髪をなびかせる。 学校のそばの竹林を抜けた所にそれはあった。 玄関の隙間から袴姿の夏樹を覗く。 しっかりとした目線と中段に構えた姿が妙に綺麗に見える。 僕は立ち尽くしていた。。。 頭の中は真っ白になった。 ふと夏樹の目がこちらを向いた。 びっくりした!とっさに出た言葉が 「や・・・やあ。」だった。 「あ!来てたんだ!」 と言って夏樹が近づいてきた。 「ねえ、ちょっとよってって!なぎなた教えてあげるよ!ね、こっち来て!」 夏樹はキサルの袖をひっぱった。 「お・・・おい!」 僕は地上の人間の真似事をした。 そして夏樹のすごい笑顔に不信感を覚えた。 ・・・・ 「どうして、夏樹はそんなに笑っているんじゃ?」 「え・・・?」 「夏樹が笑ってる理由がしりたいんだ。」 ・・・・ 「・・・嬉しいんだよ。」 「・・・嬉しい?どうして?」 「ここに人が来るの久しぶりなんだよ。見ての通り部員あたしだけでさ。もうすぐ廃部なの。いつかはまだわかんないけど。。。でもね・・・でも・・・できるだけここ使ってあげたいんだ。」 ・・・・ 「ごめん。変な話。。。もう帰ろっか。」 ・・・・ とその時キサルが言った。 「明日また来てもいいかの?」 ・・・「え!?」 夏樹が驚いてキサルの顔を見た。 「僕におしえて?」 ・・・・ 「厳しいんだからね・・・?」 さっきの笑顔とは違うけれど、暖かい笑顔だった。 そして夏樹は玄関に向かって歩きだした。 心地よい風が夏樹と共に振り返って僕を見た。 隙間から差し込む西日に照らされて夏樹が輝いて見える。 「着替えるからちょっと待ってて?」 そう言うと夏樹は出ていった。 その瞬間わくわくした感じが広がった。 「なんだ・・?・・・この感じは。」 |
|